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42 元親友の恋

ผู้เขียน: 栗栖蛍
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-06-23 07:50:08

 一時間に一本もない真っ白な時刻表を貼り付けたバス停の前に湊と並んで、芙美はスマホの通話ボタンを押した。最初に出るのが担任の中條先生ではありませんようにと祈るのは、嘘など簡単に見透かされてしまいそうな気がしたからだ。

 コール三回で「白樺台高校です」と出た声が女性だったことにホッとする。養護教諭の佐野一華(いちか)だ。

 「やったぁ」と音にせず伝えると、湊がすぐ横でスマホをいじりながらこくりと頷いた。

「あの、一年の荒助(すさの)芙美です。今日ちょっと体調が良くないので、お休みします」

『芙美ちゃん? おはよう、大丈夫?』

 後ろめたい気持ちで「はい」と答えると、一華が声を潜めた。

『もしかして、そこに相江(あいえ)くんもいるの?』

「えええっ」

 びっくりして湊を振り向く。先に学校へ電話をしたのは彼だが、どうしてバレているのだろう。

 芙美は慌ててスマホを耳から遠ざけた。ビデオ通話の機能はなかったはずだ。

 『芙美ちゃん』と遠くに声が聞こえて耳にスマホを戻すと、一華は楽しそうに声を弾ませる。

『やっぱりそうなんだ。相江くんにも連絡貰ってたから、そうなんじゃないかって思ったの。担任の先生には適当に言っておくわね。こっちは私に任せて、芙美ちゃんは頑張って来て!』

「は、はい。ありがとうございます」

 咎められるどころか、鼻息も荒い感じに応援されてしまった。通話が切れて、芙美は困惑気味に湊を見上げる。

「一華先生にバレちゃった」

「保健の? さっき俺がかけた時も同じ先生だったけど」

「うん。怒られなかったけど、すごく楽しそうだったっていうか」

 「へぇ」と眉を上げる湊は、さっきからずっとスマホをいじっている。

「メール?」

「あぁ。智がうるさくて。荒助さんといるの? って」

「そっちもバレてるんだ……」

 保健室で告白された時、智に『気持ちが変わったら教えて欲しい』と言われた。あの時の返事を先延ばしにしてしまっている事に心が痛む。

「智くんに、何て答えたの?」

「そうだよって言ったら、それっきり」

 湊は不敵な笑みを浮かべて、スマホを鞄にしまった。

「大丈夫かな……」

「まぁ言いふらして騒ぐヤツじゃないよ。海堂にはバレてるだろうけど」

「そういうことだよね」

 芙美はメールを確認するが、咲からの新着はなかった。

「智の方が良かった?」

 意地悪っぽく言う湊に、芙美は黙
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